好きなものと似合うものは違う

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これは、多くの方が実感するかもしれません。 洋服を買う時、好きなだけじゃなくて似合うかどうかも確認し、納得してから買うはずなのに、結局あまり着なかったな、というアイテムに覚えはないですか?

それは、たまたまでもなんでもなく「好き」と「似合う」の本質が違うからです。 ざっくり分けると、好きというのは主観で、似合うというのは客観です。

店頭で、気に入った洋服が目に留まります。 それは自然に「買いたい」になります。 買いたいだけじゃなく、買った後「買って良かった!」と思いたい、言い換えると絶対に後悔したくないから「着回しがきく」「安い」「お得」などと、買うための理由を脳内で冷静になったつもりで並べ、一応客観的意見として店員さんにも聞いてみるけど、売りたい店員さんは「お似合いです」って当然言いますよね。こちらも、無意識にお似合いですと言われるのがわかってて、聞いているわけです。

ここまで全部、主観です。 「似合う」んじゃなくて「似合いたい」で買っているんです。 でも家に帰れば冷静になりますから「買ったはいいけど使わないかも‥」あるいは「思ったより似合わないかも」になる場合もあるのではないでしょうか。ここでやっと「客観」が出てくる。

実は買う時にこそ「客観」が必要なんです。 とはいえ、物販ビジネスというのは、売ってナンボですから、気持ちよく買っていただくまでのデザインがしてあります。客観的になってもらっては困るので、そこももちろんプロが設計しています。そこにはなかなか一個人では勝てません。
でも本当はメーカー側も、その人が恒常的に幸せになる洋服を作る使命を持つべきであると個人的には思いますね。そこにテクノロジーが使えるのではないかと。

見た目だけでなく恒常的に人を幸せにするところまでを設計しているメーカーは、今現在どれくらいあるかと考えますが、そう多くはないように思います。
ただし、高級ブランドなどではそのように設計されています。
(というか、仕組みとしてもうそうとしかならない)
上質なものが長持ちするというのは、丈夫なだけではなくて、似合うものを買っているからです。もっと言えば、お客様が自ずと似合うものを買えるように、メーカーの方で設計しているからです。それをするには当然メーカー側にもコストがかかるので、値段も高くなり、量販店にはなかなか実現できない、このような仕組みになっています。
ですが、そういう仕組みなのであれば消費者側が賢くなる事で、似合うものや長く使えるものをコストも含めて自ら選び、買う事ができます。

好きなものと似合うものの、違いのメカニズムを知っておくと、それだけでも、買い物はしやすくなるのではないかと思います。 すでに発生した、似合わなかったりあまり着なかった物は、どうして似合わなかったのかを明らかにし、次につなげる事で昇華し、罪悪感も消してしまうのがオススメです。