パーソナルナンバーで「自分に似合う服」を知ることができる理由

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ピエール・ブルデュー

1965年以降、社会学者として活躍したピエール・ブルデューというフランス人がいます。
彼は「ディスタンクシオン」という名著で有名ですが、彼はこの本の中で「自分の感覚だと思っている趣味嗜好すら、実は社会構造の中で決まってくる」ということを唱えています。

つまり「私は映画「ボヘミアンラプソディー」が大好き!」というような、自分だけの宝物のような感覚ですら、その映画と出会うために情報を得る時間や、その背景にある経済力、環境に支えられていて、かつ「素敵だ」と思える感性を身につける事ができた環境、つまりこれまでにも美しいものに触れてきた経験や適切な教育がそこにあった、その結果だよという意味なのですが

背景のない人なんていないので、それを言っちゃあおしまいよと思う人は多いでしょう。単純に感覚的には身も蓋もないつまらない話かもしれません。
それでも私はこれはある意味とても正しいというか、とりあえずそれを認めた方が、人は生きやすいのではないかと思っています。

なぜなら、人が、自分が選んだわけでもない環境に大きく影響されているというのはまずは事実だからです。
ある人がいて、その人にとって洋服の似合う似合わないを決める重要な要素である、目の色や大きさ、パーツの配置、バランス、肌の色や質感、骨格、髪の色と質感、などのありとあらゆる膨大な情報は、個人の環境として生まれた時にすでに備わっていて、自分ではあらかじめ選べないし、変更する事もできないのは事実です。

良いも悪いもなく、そういう標準装備で人は生まれています。
洋服が似合う要素だけでなく、どこの国に、どんな社会情勢の時に、どのような経済力の家の、どんな人間性の親から、どんな見た目、体質を持って、というあらゆるあなたの背景となりうるものは、見えない何かにすでに与えられている。
これはピエールブルデューの言葉で言う「相続資本」にあたります。

パーソナルナンバーは相続資本

パーソナルナンバーは、そんな相続資本の中でも「他人からどういう印象に見えるのか」という部分を表します。
それは、内容を選ぶ自由こそありませんが、すでにあなたが持っていて、活かす事で武器になりうる資本です。そう見られているんなら、こう使えるぜってこと。
知らないまま生きている人は多いけれど、知って活用すると、人に好印象を与えられるというメリットがあります。例えば人がパーソナルナンバーに合うものを着ていると、その人のもともと持つ印象と洋服の調和が取れるため(つまり似合っているため)素敵だと思われて「目が離せなくなる」し良い意味で「記憶に残る」ので、ご縁が整いやすい。

似合う洋服がもっともわかりやすく効果的であるのは、たとえば婚活でしょうか。
相手の事を何も知らない段階で、まずは好印象を与えることができると、その後がスムーズに運びやすくなるのは想像できると思います。
人気稼業である芸能人、美容師、コスプレイヤー、インスタグラマー、ユーチューバーも、人前に出るお仕事ですから素敵だという印象を持たれることは武器になると思います。

パーソナルナンバーは相続資本ですから、元手がかかっていない、いわゆるゼロコストであり、限界費用もゼロです。活用しまくってもコストがかかりません。使わない手はないように思われます。

一つ補足としては、厳密に言うとパーソナルナンバーは生まれた瞬間ではなく「名前が与えられた」時点から発生します。なぜなら、生まれた時の名前で計算するからです。これは何を意味するかというと、社会的な存在として他人と区別された時点で、その社会において有効に使える武器になるということです。逆の例でいうと、野生動物には「他人からどう見られるか」という概念はないし、そのため彼らには名前そのものが必要がないと言えます。

パーソナルナンバーが表すもの

このサイトでは主に洋服の「似合う」について発信しているため、パーソナルナンバー=似合う洋服を表すナンバーだと認識されやすいかもしれませんが、パーソナルナンバーが表す領域は広いです。

パーソナルナンバーは本来、社会においての自分の「役割」になります。
仕事での役割。
家庭での役割。
友人や恋人との関係での役割。
つまり、人間の営みが行われる、ありとあらゆる場面で自分が何を求められているのか、そしてどう振る舞うと調和するのか、関係性をうまく作れるのか、そのあとどういう結果を期待できるのか、ということを示しています。
もちろん、洋服の似合う似合わないもその一つです。むしろごく一部。

アドラー心理学について書かれた「嫌われる勇気」という本の中で「あらゆる悩み事は、人間関係に帰結する」というようなことが述べられています。これは、お金や仕事や人間関係など、別々に見えるあらゆる問題の全ては、ぶっちゃけどれも人間関係ってことですよ、と言っているわけですが

何を着て、どう振る舞うと望む結果を叩き出せるか、ということを示してくれるパーソナルナンバーは、あらゆる人に好印象を与えられる可能性を示唆し、あらゆる問題を解決する可能性を秘めています。

自分に与えられた「相続資本」が何かを理解できるパーソナルナンバー

では「自分が他人からどのように見えているのか」や、その先の「あなたには何が似合うのか」は、どのように可視化できるのでしょうか。

パーソナルナンバーは、12通りあります。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、11、22、33、です。
このいずれかの数字が、割り当てられたあなたのナンバーです。
計算式で算出可能で、計算方法は、このページ にあります。

そして、各ナンバーにはそれぞれ「調和する概念」があり、例えば1は「直線的、男性的」という意味がある数字ですが、これだけだとどう活かして良いかわからないので、直線的、あるいは男性的な素材や色の服、コーディネイト、メイク、振る舞い、言葉使い、に応用していきます。
その具体的方法は別ページにて、各数字ごとに解説しています。

洋服の似合うについては骨格との組み合わせが重要

私は洋服の型紙を作る仕事を長くしています。
洋服が似合うか似合わないかについて、パーソナルナンバーで「似合う印象」を割り出せますが、それだけではカバーできません。
これは、数秘術に関係のない領域が入りますが、洋服に関しては、骨格の特徴を条件に加えることが必須です。

骨格診断という言葉を聞いたことがあるでしょうか。骨格診断とは、人間の骨のジョイントのパターン、筋肉のつき方、肌の質感などの特徴を分析、解析し、どんな洋服がどんな風にその人に似合うかを導き出す理論のことです。
一般的によく言われているのは3パターンに分けられる方法で、それぞれ骨格ストレート、骨格ナチュラル、骨格ウェーブ、となっておりますが、人間の骨格がきっちり3パターンに分類されるはずがなく、多くの人は、部位により違うというミックスタイプです。

私は骨格診断そのものを習ったことはありませんが、型紙屋として骨格を見ながら仕事をしているので、その理論については理解し、細かく読むことができます。

パーソナルナンバーだけでも、骨格だけでも、似合うを作るには不完全です。見える「骨格」と見えないけれど確かに存在する「印象」どうしても両方の情報が必要になると私は考えています。

これは、私が偶然、洋服というキーワードで型紙の仕事と数秘の研究をしてきたからそう言っているのだ、と考えることができるかもしれません。両方知っているからわかるけどどっちも大事だよね、というような、私個人の主観的で漠然とした経験則だと。
もちろんそうとも言えますが、物事はできるだけ多角的に見ていく方が、解像度も高くなり、緻密な判断ができるとも言えます。

ちょっと複雑な話になるのですが、骨格のタイプとパーソナルナンバーで出した2つの情報は、辻褄が合わない結果になる事もあります。例えば私は、骨格はストレート、パーソナルナンバーは6という組み合わせですが、この2つは真逆のキーワードを持ちます。
骨格ストレートはシンプルなものが似合いますが、P6は装飾的なものが似合うという数字で、矛盾が生じています。

矛盾するからと、仮に私が骨格診断でストレートに似合うとされている洋服を着てもどうにも野暮ったくなって似合わないし、P6だけで洋服を選んでも、骨格ストレートの泣き所ですが太って見えて魅力的にはなりません。

一見解決が難しいように思いますが、シンプルと装飾という、真逆のキーワードを組み合わせたり、新しい解釈を加えたりすると、どんな新しい「似合う」ができるのか、を考える事もできます。ここは洋服の知識と経験、イメージの力が必要になります。でもこれをクリアする事で、より解像度の高い「似合う」を作ることができるわけです。

骨格が仮に3通りだとして、パーソナルナンバーは12通り。
掛け算すると、全部で36の組み合わせができる事になります。